エスカラードの意外な意味とは?大切な歴史を忘れないお祭りだった!?

カテゴリ「スイス ヨーロッパ
2017.08.13
2018.03.17

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エスカラードはスイス・ジュネーブで

400年もの間続いている

最も重要なお祭りの一つです。

 

お祭りは毎年12月の第一土曜日から

翌週の日曜日までの

9日間にわたり行われますが、

大きなイベントは最初と最後の

週末を中心に開催されます。

 

海外に興味のある人は

聞いたことがあったり、

中には参加した方もいるかもしれません。

 

では、この

「エスカラード」というお祭りは

何を祝っているか

知っているでしょうか?

さっそく見ていきましょう!

エスカラードって何を祝う日?

このお祭りの歴史は

1602年12月11日の夜にまで

さかのぼります。

 

列強の領土争いが激しい17世紀初頭、

ジュネーブもフランス領に

組み込まれそうになっていました。

フランスのサヴォア家が

ジュネーブ支配を狙って夜襲をかけます。

 

その首謀者は

シャルル・エマニュエール・

ド・サヴォア

という人物。

つまり、

この人物が1602年12月11日に

「ジュネーブの城壁に

梯子をかけて市内に侵攻しよう」

という作戦がエスカラード(梯子作戦)

と呼ばれています。

 

しかし、サヴォア家の

「エスカラード(梯子)作戦」の裏をかき、

ジュネーブ市民はこの奇襲に対し

総力をあげて戦い、

撃退することに成功しました。

この結果、

翌年ジュネーブの独立が認められたのです。

 

つまり、

「エスカラード」というお祭りは

ジュネーブが独立を勝ち取った

歴史的な日を祝うお祭りです。

 

現在スイスに帰属している

という運命をも決めることになった

この「エスカラード」

 

ジュネーブ市民にとっては、

スイス建国記念日(8月1日)より

大切な日であり盛大にお祝いするのです。

エスカラードってどんなお祭り?

エスカラードのお祭りの日、

騎馬隊、楽隊など約800人の人々が

当時の衣装を着て旧市街を行進します。

 

六百頭の馬、松明の明かりが

石畳の旧市街を照らしだします。

 

お祭りでは、戦いで命を亡くした

18名の死者の名前を読み上げる儀式もあり、

この日がジュネーブの歴史にとって

重要であることを意味づけています。
 

エスカラードのメールロワヨーム婆母さんのお鍋って何?

夜襲に際して一丸となって戦った

ジュネーブ市民の中に一人の婦人がいました。

 

彼女が大釜いっぱいに煮込んでいた

煮えたぎるスープを城壁の上から、

梯子を使ってよじ登ってくる

サヴォアの兵に向かって落とし

撃退したという故事が残っています。

 

この逸話は

「メールロワヨーム婆母さんのお鍋」

として有名です。

 

この野菜スープがジュネーブを救った

ということで

エスカラードの象徴になっています。

 

さらに400年経って、

チョコレート製のお鍋にマジパンでできた

野菜が入っている商品に変化しています。

お祭りでは、

このお鍋を食べることもできます。

 

また、

子ども向けには鍋の形の

チョコレート「マーミット」

が販売されています。

 

ジュネーブ市民たちは

このチョコレートの鍋を

11月のうちに購入しておき、

互いにプレゼントし合います。

 

エスカラード祭当日には鍋ごと割って、

鍋も中身も食べてお祝いすします。

 

どうだったでしょうか?

 

スイスの歴史を忘れない素敵な

お祭りということが分かりましたね。

 

そういったことを知って参加すると

より楽しめるのではないでしょうか?

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