氷山分離、南極、北極って何?違いは?今後大陸は無くなるの?
カテゴリ「北極・南極」この記事は約 3 分で読めます。
みなさんが抱く北極や南極のイメージとは
どのような物でしょうか?
「寒い」「氷の世界」「氷山」
と言った所でしょうか。
実際に南極という大陸、この地球上で
もっとも寒い地域の一つとして
世界中で認知されています。
しかし、
ここ数年地球の温暖化が進み、
南極の温度も少しずつではありますが
上昇傾向となっています。
その結果、あちこちの氷河や氷床が
溶け出しているのが問題になっています。
そこで『氷山分離』という言葉が
話題になっています。
今回はこれに関係すること情報をまとめましたので、
さっそく見ていきましょう。
目次
氷山分離とは?
寒い地域で雪が降り積もって
固く凍り付いた物が何十年、何百年、
もっと長い物は何千年と積み重なってできた
氷が海に浮かんでいる物を氷山と言います。
(氷山と呼ぶには高さが5m以上と
条件が付けられています。)
氷山氷が何らかの原因で
元々の場所から分離される事を
“氷山分離”と言います
どの氷山も目に見える部分は
ごくわずかで約90%が水面下に隠れており、
全体の形状ははっきりとわかりません。
「目に見えている部分は少ししかない」
と言う表現に“氷山の一角”
と使われるのはこの事からです。
そして氷山の硬さは人の想像を
はるかに超える強度です。
スケールも大きい為、
当然人の手で割る事は100%無理でしょう。
板金をも砕く力があり、
船の衝突事故の多くは
氷山への衝突と言われています。
あのタイタニック号沈没の原因も
まさしく氷山でした。
南極と北極って何?違いは?
まずは南極と北極の違いを見てみましょう。
□南極って何?
大陸がある。
平均気温はマイナス50~60度
氷の厚みは約2500m
氷は陸の上に存在する
(これが氷床と呼ばれます)
□北極って何?
大陸は無い。
平均気温はマイナス25度
氷の厚みは最大で10m
氷は海に浮かんでいる
このように北極にはそもそも大陸は無く、
氷が浮かんでいるだけです。
想像以上に大きな違いが
あったのではないでしょうか?
これらの違いがある様に、
氷山ができる原因にも違いがあります。
□南極の氷山
棚氷により作られ面積が広く大きい物が多い
□北極の氷山
海に氷河が流れ込んで作られ
山型でとがった物が多い
地球温暖化の影響で北極、南極は無くなるの?
20世紀以前は氷河期が続いており、
氷山分離の数はそれ程多くは見られませんでした。
しかし、20世紀以降には
大小様々な氷山の誕生が起こっており、
原因としては地球温暖化の影響が
1番大きいと言われています。
大陸では気温が1度上昇しても
さほど影響はありませんが、
氷の世界である南極では1度温度が上がるだけで
氷が解けるスピードは格段に速くなります。
ある研究では1973年から
40年間の気温の変化と
氷床の溶ける分量を調査しました。
その結果、
調査開始1973年と2013年を比べると、
氷床の溶けた量は約80%も増えました。
更に溶けた事で面積が小さく、
軽くなった氷床の動きが
どんどん加速している事が分かったのです。
結論として今現在、
南極大陸への影響は
全く心配するレベルでは無い
ということです。
ただし問題は他にあります。
今後温暖化が進み、
南極の氷山や氷床の多くが溶けると
海面が上昇して他の大陸が海に沈んでいきます。
これは深刻な問題となっており、
実際に海面に近い島は
今まさに沈みつつあるのも現状です。
人類が豊かな生活を築く為に行っている行為が
南極の氷山分離を進めている事実を
皆さんが知り、エコ活動など
身近な努力が重要となってきますね。